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日本の著名学者関根謙教授が本学で学術講演

11月17日午後、本学の国際交流処の招請に応え、日本の著名文学者である関根謙慶應義塾大学教授が励業館の301号室で、「中国現代文学と日本」というテーマで学術講演を行った。講演の進行役は日本語学院副院長である孟海霞が務めた。日本語学院の教師及び院生が講演に参加した。

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関根謙教授は、当時本学で働いた両親と一緒に暮らしていたことをしみじみと振り返り、今でも大連外国語大学に深い関心を抱いていると切りだした。本題では、関根謙教授は中日両国の近現代文学の交流史を回顧し、魯迅、郁達夫、巴金などの文壇巨匠の日本留学経験や作品を総括して、中国現代文学の内在的な発展の論理を詳述した。さらに、関根教授は自ら翻訳し、日本で出版された中国作家阿壟の作品『南京血祭』を中心に、また、中日近現代文学作品における南京に関する描写を引用しつつ、戦争と文学の関係を解読し、交戦状態の下での人間性を分析した。

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関根謙教授は歴史の真相を直視し、圧力をはねのけて翻訳した。その良識と勇気に敬服する。今回の学術講演は内容が豊かで詳しく、中日両国の近現代文学が緊密につながっていることを学生たちに認識させた。また、学生たちに文学の力が何か、知識人の使命が何であるかを考えさせ、今後の文学研究の視野を広げさせた。

関根謙:日本慶應義塾大学文学部教授、元文学部部長、文学研究学者、翻訳家。『「規範」からの離脱』、『ユートピアの文学世界』などの著書、『褐色鳥群(格非著)』、『蟻族(廉思著)』など中国当代文学作品の訳書がある。両親は本校草創時の第1陣の外国籍教員であり、その娘も中国現代文学を専攻し、3世代が長期に中日友好に力を尽している。

『南京血祭』、元の名前は『南京』で、現代有名な作家阿壟が1939年に書いた報告文学体長編小説で、国内で南京大虐殺と南京保衛戦を記録した第一部叙事詩的な作品である。1994年11月、それは関根謙によって日本語に翻訳され、日本の五月書房より出版され、書名を『南京慟哭』に改められた。