11月28日、公共サービス領域ロシア語、日本語、韓国語翻訳基準作成に関する第三回総会が上海建橋学院で行われた。孫玉華元学長はロシア語担当の専門家として出席し、大会で重要な発言をした。日本語担当の責任者、日本語学院院長劉利国教授、プロジェクトメンバーの祁福鼎、何志勇が大会に参加し、大会で日本語翻訳基準作成の進捗状況を報告し、日本語専門家と意見交換を行った。
公共サービス領域ロシア語、日本語、韓国語翻訳基準の作成は中国教育部言語文字信息管理司(通称「語信司」)が2015年度に実施している一大プロジェクトである。大連外国語大学日本語学院は日本語翻訳基準の作成を受け持つことになった。日本語プロジェクトメンバーは孫玉華元学長と劉宏学長の多大な支援を受け、アンケート調査、実地調査、定期に行われる会議、二回にわたる専門家討論会などを実施し、『公共サービス領域日本語翻訳基準(案)』を完成した。今回上海で行われた総会に参加したのは、今までの作業を報告した上で、各界の専門家と意見交換を行い、また、ロシア語、韓国語担当メンバーと、作成中に出会った諸問題について議論するためである。
大会は午前の大会討論と午後の分科会討論に分けられる。大会討論は教育部語信司標準処の王奇処長が司会を務め、ロシア語、日本語、韓国語の各プロジェクトチームがそれぞれ前期の作業内容を報告した後、各界の専門家から意見と助言を受けた。日本語チームは劉利国院長が進捗状況を報告した。専門家は日本語チームが行ったアンケート調査と実地調査の実績を認め、翻訳が適切で、内容が豊富な案に対しても高く評価した。
会議の最後に、教育部語信司副司長田立新が、公共サービス領域外国語翻訳基準の作成は教育部だけでなく、国レベルの基準になり、我が国の国際的イメージアップ、「一帯一路」を順調に推進するために不可欠な一環として、重要な意義を有していると述べ、各グループが全力を挙げ、できる限り早く完成できるよう強く期待している、と結んだ。
午後の分科討論では、天津外国語大学修剛学長、南開大学外国語学院元院長王健宜教授、解放軍外国語学院許宗華教授、北京市政府外事局国際言語環境処黄芳副処長、大連市政府外事局劉舫副処長が専門家として出席し、日本語チームの三人と詳細に議論した。原語の統一、訳文の簡潔さ、格式の規範及び具体的な訳語の改訳など多方面にわたって討論し、一致した結論を得るなど、大きな成果を収めた。
上海総会では日本語プロジェクトチームは前期で収めたすぐれた実績を示すことができたが、同時に、不十分な点も認識することができた。日本語チームは総会の方針に従い、今後の計画を一部調整し日本語翻訳基準作成の完成に向けてさらなる努力をしたいと述べた。