中国共産党宣伝部・外交部・教育部の通訳者集団の育成のさらなる強化という要求をいっそう着実に貫徹させるため、優れた通訳人材予備軍の育成及び発掘をするため、また、遼寧省が東北アジア開放の協力中枢地を構築することに協力するため、また外国に対して「中国の『物語』をうまく語ろう」遼寧省篇の一環として、12月14日に、第六回「遼寧省ベスト通訳者」(遼瀋最美翻訳官)コンテストが大連外国語大学にて開催されました。
今回のコンテストは、中国共産党遼寧省委宣伝部・遼寧省人民政府外事オフィス、遼寧省教育庁の共同主催で、吉林省・黒龍江省・内モンゴル自治区外事オフィス、教育庁の協賛により、大連外国語大学が主催する「遼寧省ベスト通訳者」コンテスト第六回が12月14日に大連外国語大学にて開催されました。遼寧省・吉林省・黒龍江省・内モンゴル自治区からの220人以上の参加者が、英語・日本語・韓国語・ロシア語の逐次通訳大会に参加しました。また、省内外29の大学から32人の外国人留学生が参加し、「私が見る遼寧」中国語スピーチコンテストに出場しました。この期間中、参加者は競技を通じてお互いに切磋琢磨し、みなが通訳技術を向上させ、将来の発展の可能性を秘めた新時代の通訳人材の一団が台頭しました。
12月15日の午後、大連外国語大学の啓航楼で授賞式が開催されました。遼寧省委員会宣伝部の副部長である呉濱氏、遼寧省人民政府外事オフィスの副主任である趙洪斌氏、遼寧省教育庁の副庁長である羅文波氏、中国共産党大連市委員会宣伝部の副部長である畢冀亮氏、大連市人民政府外事オフィスの副主任である劉建軍氏、遼寧省人民政府外事オフィスの二級巡視員である劉力偉氏、吉林省人民政府外事オフィス翻訳センター主任である楊徳義氏、黒龍江省人民政府外事オフィスの二級巡視員である銀掃塵氏、内モンゴル自治区人民政府外事オフィスの翻訳センター主任である陳超氏、中国国際放送局遼寧チャンネルの総編集長である楊海峰氏、沈陽師範大学の副校長である佟玉平氏、当校の学長である劉宏氏、副学長である劉風光氏、党委常委で宣伝部長である張皎氏および遼寧省委員会宣伝部、省外オフィス、省教育庁の関連部門責任者、国家税務総局遼寧省税務局、鞍鋼集団外事オフィスなどの関係幹部が授賞式に出席されました。
授賞式上では、遼寧省人民政府外事オフィスの副主任である趙洪斌氏が、挨拶の中で、「東北の振興において、人材が重要です。対外開放の新たな前線を構築することは、習近平総書記が東北地域に与えた重要な使命であり、政治的に堅固で、業務に優れ、作業態度が良好で、規律が厳格な外事翻訳・通訳集団の構築がますます重要かつ緊急です。省政府外事オフィスは、関連部門と協力して、今大会の魅力とアピール力を向上させ、東北独自でありかつ全国に先駆するよう、東北三省一区の外事システム戦略的協力枠組み協定において取り決められた内容に着実に取り組みます。そして、東北アジア開放の協力中枢地を構築することに力を注ぎます」と述べました。
大連外国語大学の学長である劉宏氏は挨拶の中で、「翻訳は人類の文明交流を促進する重要な仕事です。当校は長年にわたり、新時代の国際伝播能力構築の国家戦略要件に積極的に対応し、中国の特色ある対外話語体系構築を強化し、翻訳人材の育成と発展に尽力することによって、国際交流と翻訳業務における高度翻訳人材のニーズを満たしてまいりました。本大会は当校がこの種の活動を主催する2回目であり、かつ今回がはじめてオフラインでのコンテストとして開催されました。今大会は、多くの翻訳・通訳愛好家にとって、自分の才能を披露し、相互交流する場を提供し、優秀な翻訳人材の育成と翻訳業界の健全な発展を促進させ、中外の言語を融通させ、優秀な翻訳作品を通じて中国の物語をよく話すことを実現し、より多くの外国の読者に中国を理解させ、中国と世界各国の交流とコミュニケーションを促進させることに役立ち、かつ人類運命共同体の構築を推進させるために新たな貢献をすることができます」と述べました。
今回の大会では、特等賞9名、一等賞14名、二等賞23名、三等賞29名、および優秀賞と最優秀組織賞が選出されました。式典に来賓の幹部たちによって、受賞選手たちは賞状を授与されました。式典では、大連外国語大学の中国と外国の学生がダンス、民族音楽楽器による合奏、多言語合唱などの芸術プログラムで、時代に即した外国語人としての姿勢、つまり中外を融通した良好な精神の風貌を示しました。また、現場では、第七回大会の共同開催機関である瀋陽師範大学への引継ぎ式も行われました。
大会期間中、学校では2回の特別講座が開催され、高級翻訳学院院長の李春姫教授と副院長の王少爽教授が講演し、翻訳人材育成をめぐって国際伝播能力構築と人工知能翻訳技術の応用に関するイノベーティブな実践などの方面の知識を共有しました。
「遼寧省ベスト通訳者」コンテストは6年目を迎え、参加範囲が拡大し、参加テーマがより豊富になり、大会の影響力が増大しています。現在、このイベントは「一帯一路」の高品質な発展を促進し、新時代の東北全面振興をサポートし、東北アジア開放の協力中枢地を構築するための重要なプラットフォームとなっています。今回の大会では、参加選手の多さ、参加範囲の広さはすべて歴代最高を記録しました。そして今回はじめて東北三省一区の外事システム、党政府機関、企業、大学などの翻訳人材が顔を合わせ、翻訳・通訳技能を切磋琢磨して交流し合う場が実現されました。大会は、過去の単なる講演から模擬通訳の実践へと発展し、参加者の通訳能力と現場での適応能力を重点的に評価しました。より真実の仕事環境の模擬通訳実践に近く、選手には着実な言語技能を備えるだけでなく、優れた適応能力と思考の敏捷性を備える必要があるものになっています。大会では留学生向けの部門も設けられ、国際化と中国語から外国語への翻訳・通訳における相互交流が強調されました。今大会形式におけるイノベーションは、優れた外国語通訳人材を発掘し、東北アジア開放の協力中枢地を構築し、外国に対して「中国の『物語』をうまく語ろう」遼寧省篇に力を添えることとなり、東北三省一区の外事システム戦略的協力枠組み協定を実施するための重要な措置となっています。
多年にわたり、大学は東北アジア地域の特色ある高水準の応用型外国語大学を建設することを目指し、新時代の中国の外交大局と遼寧省の東北アジア開放の協力中枢地の構築に奉仕し、国家のために多くの外交、対外貿易、外交分野の優れた複合型人材を養成してきました。大連外国語大学は2009年に翻訳修士の学位授与機関となり、現在、大学の翻訳学科は、教職員の質の高さ、研究成果の多さ、実践教育の質の高さ、人材育成の基準の高さ、国際交流の高さという5つの特色を持ち、東北地域の高級翻訳・通訳人材の重要な育成基地および翻訳・通訳人材の貯蔵庫となっており、中国の翻訳事業に新しいエネルギーを注入しています。今回の大会を機に、当大学は引き続き翻訳教育の改革とイノベーションを推進し、国際伝播能力構築を強化し、人工知能技術を活用して翻訳教育と実践を支援し、中国の優れた伝統文化を伝え、いわゆる家国情懐、国際的視野、イノベーション精神を持つ高品質な翻訳人材を育成します。 (王少爽)
新華社・中国新聞社・中国日報網・中央広播電台国際オンライン遼寧チャンネル・遼寧日報・遼寧放送テレビ・大連日報・大連発布などのメディアがこのイベントを報道しました。
翻訳:日本語学院 肖 爽
校正:日本語学院 大野裕司