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第七回中日韓文化教育研究国際フォーラムが開催

10月31日、本学で第七回中日韓文化教育研究国際フォーラムが開催された。今回のフォーラムは本学日本語学院が主催し、中国日本語教育研究会、外国語教育と研究出版社及び大連理工大学出版社の協力により行われたものであり、今年度、本学の中日韓協力研究センターの最も重要な学術活動でもあった。中日韓三か国から百名近くの専門家や学者らが出席した。フォーラムの開幕式は日本語学院の劉利国院長の司会で始まった。

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本学の劉宏学長が午前の開幕式に出席し、挨拶をした。劉学長はまず、中日韓三か国の専門家や学者に対し、歓迎の意を表したあと、主に本学の国際学術交流と協力の面における状況や業績などを紹介した。さらに、学長は今回のフォーラムを通して、お互いの理解を深め、お互いの長所を学び合うとともに、今回の研究会の成果が今後の日本語教育と日本研究のさらなる発展に生かされるよう希望した。

ついで、大連市政治協商副主席、中国日本語教育研究会副会長の曲維氏が挨拶した。曲維副会長は、挨拶の中で、特に中日韓人文交流の重要性を強調し、現在中日韓三国関係の新しい情勢のもとで、幅広い視野から日本語教育あるいは日本研究をいかに展開させていくかが、三か国の学者が最も考えるべき点だと述べた。

開幕式後の全体会議では、「東アジア地域の多元文化の共存と日本教育・日本研究をめぐって」というテーマの下に、以下の諸氏がそれぞれ次のような研究成果を発表した。

日本同志社大学名誉教授・玉村文郎氏「日本語の中の“漢”因子」

日本東京大学名誉教授・尾上圭介氏「価値の共有に役立つ日本語研究を」

韓国新羅大学教授・崔光準氏「“万葉集”と古代東アジア」

上海外国語大学日本文化経済学院院長・許慈恵教授「大学における外国語教師の教授能力の向上を目指して」

大連外国語大学日本語学院院長・劉利国教授「環境倫理学の視座から見る宮沢賢治の自然観」

午後、参加者は四つの分科会に分かれ、各会場で研究成果の報告と熱烈な討論が繰り広げられた。今回のフォーラムは中日韓首脳会談が始まる時期に行われたものである。三国間の経済関係がますます深化し、人的交流がさらに頻繁になっているもとで、本学日本語学院や中日韓協力研究センターがこのような会議を開催し、三国間の共同研究や国際的人材育成に関して交流することは重要な意義を持つと言えよう。